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2013年 02月 12日

閉ざされた記録 - 05  旧日本陸軍 根室飛行場・掩体壕

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旧日本陸軍 根室飛行場・掩体壕 / 1996年11月7日


根室市は千島列島への玄関口(中継地)として重要な拠点となり、
明治の開拓当初から発展し、北海道の中でも歴史があった。

残念ながら終戦間際の空襲で、古い街並みのほとんどを失ったが、
煉瓦サイロや倉庫、時代を築いた無線電信局など、
街の栄華を伝える証しが点在し残っている。

それととともに忘れてならないのは戦争遺産だ。
想定した北方からのアメリカ軍の本土侵攻に備えて、
急造された滑走路や掩体壕、トーチカなど、
いまだに形を留めるものも多く、一部、書籍などでも紹介されている。

戦後、多くの施設は土地ごと民間に払い下げられ、
写真の掩体(えんたい)壕は、牧場の倉庫・車庫などとして使われいたようだが、
私が訪れた時、家主が既にいなくなっていた。

『戦争』という名の下の遺産の脇に立つ、寂しい生活の記憶。
繰り返された終焉が見えていた瞬間である。


   ◇     ◇     ◇     ◇


太平洋戦争(第二次世界大戦)末期の1944(昭和19)年から翌年にかけ、
根室半島にはアメリカ軍の上陸に備えて、本土防衛のための施設が建造された。
それは敵を向かい討つための陣地であるトーチカが多いが、飛行場や電探所(地下施設)も整備されていた。
掩体(えんたい)壕とは、戦闘機や車両など爆撃から守るものである。



 
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by mori-to_coa | 2013-02-12 00:00 | Return 1996-2003


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