遠い記憶、忘れられた風景。

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2006年 09月 11日

国鉄根北線・幾品川第一橋梁   ― 北海道斜里郡斜里町越川 ―

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例えはいつも『古代ローマの水道橋』、
でも完成された美しさに、それ以上の言葉は浮かばない。


■ #014 迷宮 ■

     
峠を越える時、いつものこのアーチ橋に出逢うのを楽しみにしている。
国道をさえぎるように忽然と姿を見せる、その瞬間が堪らないのだ。
遠い昔の古代遺跡のような存在感に魅了され、
不思議な空間に迷い込んだ感覚に陥る。

これが鉄道橋梁だなんて…

造形も連続するアーチと緩やかにそれ自体がカーブしていて、
優雅さと美しさ、そしてコンクリートによる重厚感を持ち合わせている。

こんな橋を列車に揺られて渡る気分ってどんなだろう。
それは空を飛ぶ感じだろうか。


   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


建設は1937年(昭和12年)に周辺の鉱山・森林資源の開発を目的に始まった。
その3年後、太平洋戦争により工事は中断するが1952(昭和27年)再開され、
5年後に斜里から越川までの2駅区間12.8㎞が部分開業した。
本来は峠を越え根室支庁管内の標津までつながる予定だったが、区間の短さと沿線人口の少なさから利益が上がらす、
延長工事事業が続く中1970年(昭和45年)に廃止された。
開業からわずか13年という短命で終わった鉄路である。

幾品川第一橋梁は、建造当時の物資不足のために鉄筋は使われてなく、
また実際にこの上を列車が走ったこともない。
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by mori-to_coa | 2006-09-11 00:00 | 1996-2003


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