遠い記憶、忘れられた風景。

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2006年 10月 11日

炭鉱住宅群   ― 北海道空知郡奈井江町向ヶ丘 ―

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ここで、何を想う。


■ #008 空虚 ■


旧産鉱地で廃鉱を探していると、よく炭鉱住宅に出逢う。
それは人の住まないまま放置されていたり、
今でも地域住民の住まいとなっている。

例えば山間に朽ちかけて存在していたり、
人が住んでいても市街地の外れで古めかしく、
わりと規模が大きいものなどもそうである。
いずれも昔、炭鉱で栄えていたところでの話だが…

     
炭住の中では夕張市の木造長屋が有名だが、
全道的に残っているのは、ブロック積やモルタル造りが主体である。

奈井江町のこの住宅群もその一つで、
街の中心部から山間にあった炭鉱への道沿いに存在していた。
写真のようなアパートが10数棟も建っていて、
しかもその周りは田圃となれば、自ずと造った目的は限られるはずだ。

あまりの古さに最初は誰も住んでいないと想ったが、
撮影しながら歩いていると、全体の何棟かに人がいるのに気づいた。
しかもご老人ばかり…
ちょっと驚いたが昔、炭鉱で働いていた関係者なのだろうか、
余生をここで送っている。


「寂れても住み慣れてた、わが町わが家… 」、ちょっと切なくなってしまった。

     
何故なら、ここに新しく住もうと考える人がいないのは明白で、
やがて全てが廃墟と化すだろうから…


   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


奈井江町の郊外にある鉄筋コークリート製のアパート群。
詳しいことは不明で、ひょっとしたら公営住宅かも知れないが、
1966年に閉山した三井奥奈井江炭鉱に近い立地にあることから、
炭鉱作業員の住居として使われたと考えて間違いない。

*追記:2007年の再訪でこれが三井炭鉱炭鉱住宅であることを確認。
 閉山後は町へ移管され1999年(平成11年)から順次、建替えがおこなわれて現存していない。
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by mori-to_coa | 2006-10-11 00:00 | 1996-2003


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