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遠い記憶、忘れられた風景。

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2006年 09月 06日

国鉄士幌線・第五音更川橋梁   ― 北海道河東郡上士幌町幌加 ―

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■ #015 調和 ■


この時代のコンクリート橋は皆美しい。
アーチの曲線と風が刻まれた地肌に、
温かみを感じることができるし、
過ぎた歳月が自然に馴染ませているからだ。

樹々に囲まれた深い渓谷の橋を眺めていると、
あの『銀河鉄道』が姿を現したような、
そんな錯覚に襲われた。

     
   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

     
第五音更川橋梁は1939年(昭和14年)に建設された、長さが100m以上にもなるコンクリート橋。
音更川の流れを23mの跨ぐ巨大アーチがその大きさを示している。
もちろん鉄筋は当時の資材不足から使われていないが、
現在まで冬期間のマイナス30℃におよぶ厳しい環境を耐えている。

士幌線は1925年(大正14年)に軽便鉄道として敷設され、
その後、区間を延伸しながら国鉄線となり1939年(昭和14年)十勝三股までの営業を開始する。
利用客は年々減少し、糠平―十勝三股は1978年(昭和53年)からバスによる運行を行っていた。
1987年(昭和62年)には国鉄再建法の制定により廃止。

士幌線には沢山の同様の橋があるがここが一番のお気に入り。
前回紹介した根北線・幾品川第一橋梁と共に、私が紹介したい橋の遺産である。

by mori-to_coa | 2006-09-06 00:00 | 1996-2003


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